こねずみ

アルベール・カミュのこねずみのレビュー・感想・評価

アルベール・カミュ(2010年製作の映画)
3.0
授業で鑑賞。
Wikipediaに載ってるカミュの人生をおさらいするような映画だった。

自分の政治思想により、友人のサルトルと対立するだけでなく四方八方から叩かれるのは大変だっただろうなと思う。有名人なら尚更発言力があるだろうし。
冒頭の「自分を持っている者は裏切り者にされる」とはそういう辛さもあったのかなと思った。

それから、愛人の描写がかなり多かった。最早身内以外全員愛人かってレベル。そりゃ奥さん病むわ。
奥さん曰く、「あなたは人を愛せない」。カミュも愛人は本気じゃないと言いつつ、実際どうだったんだろう。女優さんとか本気に見えたけど。

女癖ももちろんだけど、カミュの気難しくて頑固なところが周りの人間を苦労させた、という風に読み取れた。
「贅沢は恥」、だから娘にこんなプレゼントはやるな!
ノーベル賞はマルローが受け取るべきだ!
スピーチ原稿が見つからなきゃ出ない!
正直なのはいいんだけど、周りの気持ちを分かっていないというか。家族持つのに向いてなさそうだなって思った。

内容としてはそれくらいだから、カミュがどうしてこういう人格や思想になったかとかは全然分からない。(最初に子ども時代が描かれるのは一瞬で、有名になるまでの何十年分かばっさり描かれてない。)
でも、カミュについて軽く知るには分かりやすい、、?かも?と思う。
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