ジャパニーズホラーにも、B級ギャグホラーにもなれない、残念すぎる作品だった…😇
全体的にCGが多すぎるし、オバケの「人間が演じてます」感がすごい。
お化け屋敷の演出みたいでわざとらしくて、ジャパニーズホラーの良さでもあるじんわりした怖さをぶち壊してる。
当然ながら全く怖くない。
これがジャパニーズホラーじゃなくグロい系のホラー映画なら、幽霊とはまた違った物理的な怖さがあってまだ見応えがあっただろうけど…
日本の幽霊ってただそこにいるだけだから、その存在で怖がらせることができなければ、本当に退屈なだけの映像になっちゃう。
この作品はまさにその最悪なパターンという感じ。
俳優さんたちの演技は特に違和感とかなくて良かったけど、ホラー演出がしょぼすぎる割にヒロイン役の本田なおさんがしっかり迫真の演技なのがシュールだった。
それから、演者というより脚本？の問題だけど、2件目の洗面台でヒロインが溺れさせられるシーン、洗面台を掴んで抵抗するんじゃなくて、ひたすら両手をバタバタ動かしてたのドン引き。
怖い怖くないは抜きにして、こういうとこの演技とか演出部分の意味不明さ、どうにかならなかったのかと思ってしまう。
この作品で一番ひどかったのが、最後の部屋のオバケ。冷蔵庫でアイス食べてる幽霊とか、もはや怖がらせる気もなければ面白くもなくてびっくり。
あのあたりのオバケ大量出現＆ラスボス霊とのバトルシーンは1ミリもホラーじゃないし、ギャグに振り切るにしては規模も演出もショボすぎて全然面白くないし、「何を見せられてるんだろう……」って感想しか無かった。
貞子vs伽椰子はぎりぎりギャグとして見れたけど、これは本当にひどい。
「事故物件」って素材は良いし、何なら本当に住んでる芸人さんが制作に参加してるし、絶対に良いものになる…はずが何でこうなってしまったのか。
これならテレビでほん怖とか見てたほうが100倍楽しめる。
レンタルで数百円払った自分もちょっとダメージきてるのに、千数百円払ってわざわざ映画館に観に行った人はどう思ったのか。
とにかく残念なホラー映画だった。
