コブヘイ

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のコブヘイのレビュー・感想・評価

4.0
大企業の悪行に20年以上、今も戦っている男を描いた、社会派ヒーロードラマ!

静かに怒る男、ハルクじゃなかったマークラファロさんが、実在の弁護士を演じ、世界的化学企業デュポンとの裁判の日々を、重いテーマに相応しく、少し暗いトーンで描いた社会派サスペンスドラマ。

淡々と進むストーリーは派手さは無いものの、起きる出来事が只事では無く、主人公と共に判明する事実に先ずは驚愕。

苦しむ住民の為に立ち上がり、一つ一つ行動を進める主人公。
当然あの手この手現金権力を使って妨害するデュポン。

とにかく常にサスペンスフル!
静かだけどグイグイ画面に惹き付けられます。

どんどん追い込まれる主人公、からのクライマックス逆転劇、からの展開!
とまあ事実は小説より奇なりと正に言える作り。これが実話だと思うとくらくらします。
考えればこの日本にも昔から、そして現在も似たような話は有るわけで、観れば観るほど深く考えさせられます。
というかまだ裁判は続いてる!

そんな凄い主人公の奥さんをアンハサウェイさんが演じており、あら豪勢な配役、なんて観てたら大反省。
この奥様も元弁護士で、仕事も助言できる、勿論家庭は支えている、なスーパー奥様!
中盤からの頼もしさが凄い。
主人公と共に追い詰められ、それでと最後まで支えていく強さを見事に演じられてました。

ヘビーだけどこれも一つのヒーロー映画だとオススメしたくなる作品でした。
コブヘイ

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