Koutaro

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のKoutaroのレビュー・感想・評価

4.4
社会派の伝記映画。
一貫して陰鬱な雰囲気でストレスがかかり、息をつく箇所がほとんどないが、それだけに世界トップ企業に対峙する主人公の緊張感や焦燥感は強く伝わってくる。
その中で、ふっと緊張感を緩めてくれるアン・ハサウェイの存在感も非常に良い。

ストーリー構成も、傍観者のような立場だった主人公が次第に物語の中心へと移り変わっていく過程が目まぐるしく描かれていくので集中を途切れさせることがない。
描くべき情報の取捨選択が秀逸であると言えるが、それゆえに公判や審議が断片的にしか描かれていないので、PFCsをめぐる情報の中立性という意味では若干の偏りを感じざるをえない。
Koutaro

Koutaro