ぬーたん

悪なき殺人のぬーたんのレビュー・感想・評価

悪なき殺人(2019年製作の映画)
4.6
おったまげ~ました。いや、これ、すごい!ジャケ観て惹かれて絶対好きなヤツと確信して、ずっと観たいな~と思っててU-NEXTで発見したもののポイント1900とか、有り得ん。劇場映画が1500ポイントなのにそれより高いってどーゆーこと?で、堪えた。待った。そしたらほどなく我が愛しのスタチャンさんが放映してくれた🙌ということで焦らされて期待値MAXで挑んだこれが、期待を大きく超えてジャンプ!K点超え!久々の痛快な面白い映画だった。と言っても私は好みだったけど、一般受けするかと言うと、そうでもなさげ。スリラー好きなあなたは観よう!
フランス・ドイツ映画。原題は『動物だけが知っている』というような意味だそうだ。確かに動物が出て来て、物言わぬ証人という感じだった。でもこの邦題『悪なき殺人』もいい線行ってる~と珍しく納得。
Wikipediaに依ると
『羅生門』のような構成の『ハリーの災難』の“シリアス”版
だそうで、どちらも好きな私にはピッタリだったのかな?でもどちらとも全く違う、特別な稀有な作品だと思う。
男女5人のそれぞれの視点から構成されている。こういうのは多い、前述の『羅生門』最近では『最後の決闘裁判』なんかもそうだったけど、あれは3人の重複する描写が退屈であまり意味は感じなかった。今作は丸い輪が数個あって少し重なる部分があって、それがどんどん重なって行く、やがてぐるぐる回って行く、とでも言うような展開の上手さに繋がっている。
何処へ行くのか?なんでそうなるの?(欽ちゃん風に)と思うが、行動にも意味があり、何となく理解出来ちゃう。まあ簡単に言えば不倫がたくさん出て来るし、節操はないな、とも思うが、恋多き国、おフランスですからっ!ジュテーム♡シルヴィプレ!クロワッサン!焼きたて!カフェオレ!淹れたて!メルシーボクゥ!メルシー僕!てな感じで(って何の関係もあらへんわ)
俳優陣は観た事ない人ばかりで、そのお陰でキャラがすんなり入って来るのだ。亮平さんは良か人ばい、とか竹野内豊は豚でそんなことせん!とかイメージも贔屓目もないからね。
ミシェルにドゥニ・メノーシュ。この顔は観たことある!最近ではまだ未鑑賞だが『フレンチ・ディスパッチ~何とかかんとか』←ウェスさん、なげーよ!の看守役だそうだ。いや、上手かった!腹出てた!スケベ。
ジョセフにダミアン・ボナール。ジャケで人を担いでる男。何とも不思議な男の役で、それを自然体で演じてて見事。
女性陣、コートジボワールの青年も良かった!
フランス北部の雪の農場。一転して南アフリカの暑い街。気候も人種も違う国の人たちが重なっていく展開は、少々無理やり感も勿論あるが、それを上回る伏線回収の面白さに唸った。唸った。うーーーーーん!すげえ!
先行き予想不可能、寂しく貧しい人間達のドラマを堪能したよ。
メルシー僕!
※おやつは久々にハーゲンダッツ・ストロベリー。ずっと冷凍庫で霜が付いてて味も落ちてたような?でもやっぱりダッツはうまいダッツ。
※夕飯は酢豚。クラゲとキュウリの中華サラダ。かきたまスープ。ちくわの穴にチーズ入れたやつ。中華はおかずが少なくても豪華に見えて良い。
ぬーたん

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