「いい加減安易な実写化は辞めなさい」
テレビアニメ化もされた通称「約ネバ」が実写映画化。序盤の「グレイス=フィールドハウス」脱出までを描く。
原作は全部読んでるんだが、これはダメな映画化。正直全編通してこの孤児院編が1番面白かったと思う身としてはガッカリ感が半端ない。ストーリー的にはそこまで原作より逸脱してない気がするんだが、じゃあ何がダメだったのかというとキャスティングと演出にある。
今回映画化するにあたってわざわざ出荷年齢を上げているにも関わらず、それでもエマやノーマンが16に見えないのはキャストミスだろ。浜辺美波の演技は好きだし頑張ってるとは思うが、それでも今回はちょっと姿からして無理がある。そして特にヒドいのがレイ役の子。もう終始棒読みでこの子が喋るたんびに笑いがこみあげてくる。幼少の頃を演じてる子役の子のが上手いてどういうことだ。ってかレイ役がとびきり酷いだけで、その他の子供たちも総じて及第点に至っていない。クローネ役の渡辺直美もギャグにしか見えん。
逆に良かったのがイザベラ役の北川景子。原作でも孤児院編のもう1人の主役と言っていいほどの存在感だが、なかなかどうして実写でも抜群の存在感だった。ってか子供達を喰っていたな。
演出もどこかチープで2時間に無理やり収めてるから展開も急ぎ足だしなかなか誉めるトコロがない実写化だった。ミネルヴァ役をシークレットで有名俳優を使っているあたり、続編を作る気満々ぽいが、このキャストじゃあちょっと厳しいなあ。