鳥には巣 蜘蛛には網 人には友情
ウィリアム・ブレイク
とても面白かったです。
オレゴンにおける白人とアジア系との友情という点で、ショーイングアップと類似点がありますね。作家性かな。
牛さんの乳を盗んでドーナツで大儲けしようとする2人の話。
映画冒頭は現代シーン。ここで2人の白骨が発見される。ちょっと面を食らったシーンだが、物語はなぜこの2つ並んだ白骨になったのかに向かい、進み始める。何でもないような話が、映画によって掘り起こされたのである。
この映画は不思議だった。ドーナツの作り方など妙に細かい。
画角が4:3で小さいのは、2人の緊密性も表現しているし、奥行きも表現している。なので、実際の情報量はとても多く、全く飽きない。
友情と言ってしまったが、この西部劇にはそぐわない花を摘むような文化系男子2人の関係は、果たして友情なのだろうか。
この定義のない関係を描く名手なのかもしれない。他作品も観たい。
パンフもかっこいい!