ryodan

オフィシャル・シークレットのryodanのレビュー・感想・評価

4.5
骨太な作品。「ボクシング映画に駄作なし」という持論に、ここにもう一つ新たな持論を。「K・ナイトレイの不機嫌な顔ほどコワいものはない」です。今作も不機嫌な顔してました(笑)。あれをなだめるスキルは自分にはないなぁ。さて、国家の横暴に毅然と立ち向かったスパイ。スパイと言えど公務員。国益とは何だ?をちゃんと考えた事件なんだろうな。国民のために仕えるのが公務員であり国民の利益がすなわち国益である。当たり前の話なんだけど、なかなかこの当たり前が出来ない公務員が多いですね。本質を見失ってしまっている事件って今の時代多いような気がします。日に摂取する情報が多過ぎるからでしょうね。違法な戦闘行為は出来ない。この一点に争点を絞ったR・ファインズ扮する弁護士がクレバーでした。主人公も弁護士も大きな絵を二歩も三歩も下がって見る事が出来る人達。物事の本質を見失わないで生きていきたいものです。「誰のためのオリンピックなの?」ってね(笑)。
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