Bluegene

オフィシャル・シークレットのBluegeneのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

イラク戦争開戦前夜。イギリスの諜報機関で働くキャサリンは、イラクへの軍事制裁を決議するために非常任理事国メンバーの動向を探るよう要請するNSAのメモを入手した。イラク戦争は不当だと考えていたキャサリンはそのメモをメディアにリークする。情報漏洩は外交関係にまで発展し、キャサリンは裏切り者として起訴される。

実話なので英国人はオチを知っていたのかもしれないが、なにも知らないで見ていると、さあこれから法廷論争ってところで起訴を取り下げられて終わるので、肩透かしを食らった感じはある。それならもっと早く取り下げればと思うが、そこがいやらしいところで、見せしめのために1年も宙ぶらりんな状況に置いたわけですね。クルド人の夫を強制送還寸前に追い込む、というのも、国家権力に逆らうとこうなるよという示威行為なのだろう。

キャストは豪華なのだが、それぞれの役割が有機的に絡み合うことが少なく、ちょっと単調だったと思う。まあ実話ベースなのでそんなドラマチックなフィクションを盛り込むわけにもいかなかったのだろうが。

ちょっと面白かったのは、せっかくのスクープが捏造として葬り去られる経緯。NSAのメモは米語スペルなのだが、校正係がスペルチェックしてご丁寧に英語スペルに修正したため、ファクトチェックでニセモノとされてしまうのだ。

あとはマット・スミス演じる記者とキャサリンが初めて会うシーン。いいなあドクターにあんなに褒めてもらって…て、全然違うキャラなのに思ってましたw
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