maki

花束みたいな恋をしたのmakiのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.8
20 代で終わりのある恋をした人たちの断片を集積したような映画。
「同じ」であることに心が躍って恋が始まり、就職活動などの社会の障壁などを経て、時間と共に「同じ」であったことが離れていく感覚、違いが目に付くようになる悶々とした感じ。
こんな終わり方なら、花束みたいな恋をした、と思える日がすぐにでもやって来る気がする。終わり方って大事。

ただ、楽しかった思い出より辛かった思い出ばかりが記憶に残るような人でも、ふとした瞬間に楽しいとか辛いとか関係なく思い出が重なる瞬間の気持ちは、過去の恋愛からの贈り物だったんだなと、改めて思う。
10 代、20 代の若い人たちにどんなふうに届くのか知りたくなる。

そうそう、ガスタンクみて、膨らんでるって思った。(映画「Laundry」)
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