ぬーたん

花束みたいな恋をしたのぬーたんのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.5
高評価の今作、出だしはなかなか良くこれは久々に4.5位付けちゃうヤツかな?とワクワクしながら観てたけど…。後半、失速してしまった。これは多分20代~30代で同じような経験をした人向けかな。大学生の主人公より年上の子供を持つ私には、どこか理解出来ないのかも?
留まるのか、いやはあ?というそっちに行って欲しくないよ、という流れになって、何だか観た後は、やるせない。
主演の2人。菅田将暉&有村架純は実力派だし役にもピッタリで好印象カップル。出会いもドラマティックだし、趣味が合って徹夜で好きな趣味を語り合って、とザ・青春!という感じで何だか懐かしいし、観ていてホッコリした。そう、私だってあったのだ、そんな時代が。私自身、本も映画もゲームもロックも好きで、趣味の合う男性にある時出会い(そういう趣味の人が集まる場だったから偶然ではなく、当たり前だけど)楽しくて付き合い出したら、少しの趣味の違いが逆に気になって、こんなことなら全く趣味趣向が違う人の方が楽かも?と悟った、あの青春の苦い経験よ😆
脚本の坂元さんは先日の『大豆田~』も良かったし結構好きな脚本家だけど、ちょっとセリフが多過ぎるという印象で、今回もセリフが多く余韻とか空間があまりなかったかも。説明し過ぎるという感じでどこか不器用な作り。なかなか、ムムっとなるセリフもあったし、言い得て妙だなとは思ったが、それがだんだんと煩くなってしまったかな。それでもこの2人の自由で真っすぐな関係を応援したいと思ったのに、男の就職から先が、もう植木等のモーレツ社員のように、ザ・青春からザ・サラリーマンになってしまい、これで生きていきたいと情熱をかけていたイラストや2人で語った本や映画が全く捨て去られて行くのが、どうにも悲しくて。結局何をしたいのだろう?
オダギリジョーの存在は何?あと小林薫が好きなのにあんなワンシーンかい。ラストの朝ドラ清原果耶のカップル、あれは幾ら何でも!2人の出会いの靴とかの偶然はまあご愛敬としても、あそこであちらのカップルがデジャブってるなんて、ファンタジー。涙が引っ込むわ。
と辛口レビューだけど、前半の良さで印象に残り点数はまあまあでした。

※おやつはギリシャヨーグルトにはちみつ。たまにはシンプルに。
※夕飯は梅干しと大葉はさみヒレカツ。千切りキャベツたっぷり。ベーコンとカブと白菜のスープ。
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