大金を眼の前に目がくらんだ人間たち。10億ウォンの行方は…？
まさに小説原作って感じの映画だった。原作にも存在するかは分からないが、小説的な叙述トリックが上手いこと映像化されていて点と点が合致するのが気持ちいい。伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」を思い出した。なぜか日本っぽい。大金のバッグの使い方がうますぎる。
登場人物みんなが韓国らしくダークで滑稽で面白い。皮肉も効いてる。結局誰が大金を手にするのか？というワクワク感もある。スパイ映画的な（なんならデッドレコニング的な）マクガフィンの取り合いでもあるけど、群像劇で主人公格が不在で軒並み人間くさいキャラだけなので結末が読めない。
万人受けする純粋に面白い作品。
