日本未公開作品とはいえ、filmarks評価は低いかな。とても良かったですよ！
個人的に演技者としてのベンアフの中でも、上位に来る作品と思います。
ハリウッドで必ず取り上げられ続けるものの一つ「アルコール依存症」。
日本じゃ身近な感じでは、正直ないかなと感じています。一般的にはデロンデロンで呂律も回らないイメージもあるけれど、片時も酒が離せない状態ながらも社会生活を送っている人もいる。トリガー入れば止めどなく呑んじゃう。
工事現場で働いているオープニング。
渋い雰囲気ながら、実は何やら水筒を片手に飲み、終業後も車に乗るなりクーラーボックスに手を伸す。運転しながらあおり、停車したのはバー。
ある日、独りで暮らすそんなジャック(ベン・アフレック)に母校からバスケットボール部のコーチの話が舞い込む。
当時の母校は強豪校で、ジャックはスター選手だったのだが、今は弱小校。
２つの再生の話です。ジャック自身とバスケチームと。
ベンアフ自体、離婚後のアルコール中毒と闘った時期と重なっており、本人にとっても大きな機会だったそう。だからとても演技に魂が入っている。
所謂スポコンものではなく、ジャックの想いのベクトルが軸。始めは乗り気じゃなかったコーチも、スイッチが入る瞬間の変化も面白い。
簡単に上手いこといくだけじゃないのは、まぁ人生当然のこと。でも先を思い描きながらとっても良い余韻で終わる映画です。
名作「ウォーリアー」のギャビン・オコナー監督でした。この監督、合うかもしれません。チェックしとこw。
