回想シーンでご飯3杯いける

ブラックアダムの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.3
中東っぽい雰囲気が漂う架空の国カーンダックを舞台にした5000年をまたぐストーリー。アンチヒーローとして登場したブラックアダムが、既存のスーパーヒーロー軍団“JSA”と対立?共闘? それらの要素を1本の映画の中でしっかり完結させ楽しませている点で、ヒーロー・アクションとして十分合格点。

ただ、DCユニバースが発足し、新作の制作スケジュールが発表された今となっては、旧DCEUに属する本作の存在がどうにも宙ぶらりんになってしまうのが辛い。

作品単体での完成度ではMCUに全く引けを取らないDCEUだったのに、MCUを意識するあまりVS物やクロスオーバー物の公開を急ぎ過ぎたのは失敗だったと思う。「マン・オブ・スティール」の後に「ワンダーウーマン」「アクアマン」「シャザム!」と来て、この「ブラックアダム」と、単独作をコンスタントに繋げていれば、良質なシリーズになっていたと思うので、本当に残念だ。