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アンテベラムのharuのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.5
時代は南北戦争前、奴隷農場で働かされていた黒人女性が脱走を企てる。

虐待や虐殺、同じ人間とは思えない扱いをされる中、命をかけて闘い、そして脱出を試みる。


それが主軸となる話ではあるが、この作品の特徴は「現在と過去を行き来する」という点にある。

タイムスリップという特殊能力を使うわけではなく、同じ女性が現代社会を生きている姿を表すシーンと、奴隷農場で働いているシーンがそれぞれ表現され、絡まり合っていく。


その脚本の丁寧さを楽しむ作品。
サプライズ感よりも、総合的に見事にまとめあげられていた。傑作。
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