みーちゃん

アンテベラムのみーちゃんのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
1.5
映画としてのおもしろポイントが不明。これを額面通り受け取るなら、あまりに短絡的。捻りと深みの無さに、逆に驚いた。

エンタメ的に魅力不足なのは、ヴェロニカが社会学者として、何がそんなに優れているのか分からないこと。表面的な華やかさはさておき、学者としての功績や研究の成果などは全く印象に残っていないので、たぶんその描写は無かったと思う。公私共に、このキャラクターへの興味関心を、ジャネール・モネイのビジュアルやファッション以外で引き出そうとしていないのが残念。それはエデンも同じで、なぜ奴隷の中で一目置かれているのか分からない。つまり、彼女達はただのシンボルで実体は無い。小さくてもいいから、監督が考えるエピソードがあるなら見せて欲しい。

あと、メッセージ的に刺さらないのは、歴史のアップデートの仕方じゃないかな。私は、ただの再現になってしまったのが残念ポイントだと思う。せっかくなので序盤、中盤、ラストから各1シーンを抜粋したショートムービーに纏めた方が、行間を読めるかも。

※ リゾ は良い。