じぇい

星の子のじぇいのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
2.7
考えさせられる作品。

小学生の頃の同級生を思い出してしまった。主人公と同じ境遇の子がいました。その子は体育禁止、食べ物も制限、遊ぶのも制限、そのほか諸々厳しいところでした。

親たちは、今の私と同じ気持ちだったんじゃないのかな。「信じてるのなら、周りはとやかくいう事ではない」そして「実害が出るなら話は別」

親はいいよね、それで。
でも子供は?

きっと生まれた時からその環境なら、何一つ疑わない。大人になっていく過程で、なんで?と思っても「うちはうち」と言われたら思考停止してしまうかもしれない。

ましてや自分で否定してしまったら、今まで生きてきた全てを否定してしまうようで恐ろしい。そう考えると、やっぱり罪深い( ˘•ω•˘ ;)

日本がカルト系が多いこともあるけど、分別がつく前に環境を制限したりするところもあるみたいだし、それってどうなの?と思います。

作中、親戚の叔父さん?(大友康平さん)が夫婦のところから子供を救い出そうと試みますが、子供視点からだと、厄介な叔父さん夫婦のように捉えていて面白かったです。

また先生のセリフ「学校は学びに来る場所なんだ」が、妙に刺さりました。単純な言葉ですが、子供が親から離れられる唯一の社会って学校だな〜と。知識の裏付けができたら、疑問を持つこともできる。

子供の小さな世界に、少しだけ違う波が起こせるかもしれない。そう思うと、学校って大事だと思いました。※もちろん諸事情あって通う通わないはあると思うけどね!

原作を読んでみようと思います。
映像があまり好みではなかったので、少し減点。いい俳優さん使ってるんだから、アニメーション挟む意味あるのか?と。あと、あんなにキレなくてもσ( ̄-  ̄ ) ンー