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ジョゼと虎と魚たちの06のレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
4.3
絵の美しさ。
近年のアニメ映画では、これが当たり前になってきた。
作画がいい、構図がいい、背景が美しい、演出のクオリティが高い。総じて「絵が美しい」はもう当たり前。その上で、どういうお話を語るかが勝負になってくる。

ジョゼは秀逸だった。
アニメでよく見る不自然な台詞まわしがないし、物語も破綻がない。違和感に蹴つまづく事が少なく、いつの間にかのめり込んで見てしまう。減点方式で見た時に、点数が引けない出来だった。素晴らしい。

ただ、加点方式で見るとどうなのか?
正直に言うと、絵が綺麗以外に、すごく良かった要素がぱっと思い付かない。
もちろん海でくるくる回る所や、絵本のくだりはとても良かったのだが、ジョゼが見る海の夢のシーン以外は実写でも成立しそうなのだ。


新海誠始まりなのか、今作にしろ鬼滅にしろ、最近カメラ的なボケ演出が流行ってる気がする。寄りカットはF1.4かよ!って位に背景をぼかして玉ボケさせて、なんなら色収差も端っこにいれてる。美しいからみんなやればいいのに、
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