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さよならテレビのbs3のレビュー・感想・評価

さよならテレビ(2019年製作の映画)
3.2
テレビ局の報道部にカメラを入れ、追いかけるのは、ベテラン契約記者と若手派遣社員、そして中堅アナウンサー。正社員はいつも表に出ているアナウンサーだけで、純粋に報道部の人間は追いかけられていない。
ドキュメンタリー作品としても残念。ドキャメンタリー作品にも主観性はあるべきだが、作り手の意思や意図が見えてこない。三幕構成で編集されているようだが、最後までモヤモヤしてしまった。
報道局として主として語られることは、視聴率や働き方改革からの残業時間といった数字ばかり。権力の監視はお題目に過ぎず、テレビジャーナリズム再生のヒントくらいは見つけ出したかった。
タイトルからの期待は、はかなく裏切られた。地方局はそこまで壊れていないと思っていたが、今や絶望感しかない。テレビが既に終わっていることを再確認できた。
タイトルに引っ張られて期待し過ぎてしまったが、現状把握としては良いドキュメンタリー作品。
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