彦次郎

プロミシング・ヤング・ウーマンの彦次郎のレビュー・感想・評価

4.1
タイトルの意味も知らず主演の人そんなに若く無いじゃんと思ったところプロミシング・ヤング・ウーマン(将来を嘱望される優秀な女性)という作品を見事に表しているタイトルであることが鑑賞後に分かりました。
暴行事件の結果親友を失った才女による復讐を描いたサスペンスですが恋愛モノでもあり社会問題を提起した傑作です。ゲスな男達を成敗して溜飲を下げる単純な娯楽モノではありません。監督の意図は分かりませんが男性による無自覚な性的悪意とそれをカバーする世間(加害者側に近い女性も含まれる)が被害女性をいかに傷つけているかを訴えているようにも思えました。
途中かったるいところもありましたが以下の点が特に良かったです。
①キャシーの知能と覚悟の凄まじさ
②男が全員クズ(父親は除く)
③余計な回想シーン皆無
この理由について述べたいのですが、ここで詳細を書くと興を失います。ぜひ予備知識無しで鑑賞して頂きたいと思います。
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