NEWおっさん

プロミシング・ヤング・ウーマンのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

4.0
「復讐はほどほどに」

キャリー・マリガン主演による復讐劇。監督はこの作品で長編映画デビューとなるエメラルド・フェネル。

まあ簡単に言えばある男に親友を殺された主人公が、その男に復讐するという流れだが、女を持ち帰る男全員が敵という思想で自分の囮に片っ端からそういう男に断罪したるわみたいな感じ。そうやっていくうちに男嫌いの主人公キャシーにも好きになる男が現れるんだが…。

キャシーの言うことはなんか刺さる。学生時代の過ちを過ちとして受け入れないからこそ、わざわざこういう道を選んでるワケだし。常にダルそうな怠惰の風貌で男を釣り制裁を加えるのは男から見てもなんかカッコよく感じる。

んで終盤の畳みかけにはサプライズもありで驚いた。まあ確かにあれ、まだ映画の尺半分ぐらいだしこのまますんなり最後までいくわけないと思ったけどさあ。最後のメッセージの演出が憎い。ちょっとネタバレになるかもだが、見終わった後は「ゴーン・ガール」に近いモノを感じた。あれほど怖~とは思わなかったが。まあ女の復讐劇っていう点では共通だしな。

これは見てる人の中で彼女の生きざまや色々な人の倫理観をどう感じるか、十人十色な意見がありそうで良い作品。面白かった。