えーこ

プロミシング・ヤング・ウーマンのえーこのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

キャリー·マリガン、怒りの鉄槌!!
第93回アカデミー賞作品賞を含む主要5部門ノミネート、脚本賞を受賞。
女優でもあるエメラルド·フェネルのオリジナル脚本にして長編映画初監督作品。
甘いキャンディに包まれた猛毒が全身を駆け巡る、復讐エンターテインメント!?

オープニング、いやらしく腰を振りながら踊る男たちがキモい。
十字架を背負うかのように両腕を広げ、
ソファでうなだれる元医大生キャシー。
ある時はOL、またある時はギャル??
夜な夜なクラブで酔ったフリして、
お持ち帰りするオオカミたちを月に代わっておしおきよ☆

プロミシング·ヤング·ウーマン(明るい未来が約束された若い女性)の成れの果て。
あのキュートなキャリーはどこへやら。。
なんだかオバチャン過ぎて、
薬局で浮かれてミュージカルとか、
どーにもイタイ女に見えちゃうんだけど、、(←えー)
彼女の時間はあの時から止まっている。
未来を奪われた彼女たちのことなど忘れ、
彼らは何事もなかったように、
エリート街道まっしぐらの不条理。

目には目を、歯には歯を
"罪なき傍観者"にも制裁を加える彼女は、
ニーナを助けられなかった自分のことまで苛み続け、ニーナと同じ目に合うことで自身を制裁していたのだろうか。
不穏なバイオリンが奏でるブリトニーの「toxic」が絶妙。
ナースのコスプレが悲しい。

"誰もが許容してきたのになぜバツが悪いのか"
この疑問を観客に問いかけるのが映画の目的だと監督は言う。
バツが悪いのは、罪の意識があるから。
罪は償わなければいけない。
してやったりのウインクは彼女の涙に見えた;)
えーこ

えーこ