ずっと観たい！観なければ！と思っていた作品。
すごかった。よほど印象的だったのか、夢にまでラストと同じような展開が出てきた…。
性暴力が原因で大切な親友ニーナを失った、キャシー(キャリー・マリガン)。彼女はニーナの名前が刻まれたネックレスを肌身離さず身に着け、片時も忘れずにいた。ニーナを救えなかった自分自身を苛みながら、女性を食い物にするような男たちへの復讐を生きがいにして日々を過ごす姿は、被害者だけではなく周囲の人生をも大きく変えてしまうことを物語っていた。
キャシーは当時全く制裁を受けなかった加害者の男が結婚することを知り、ついに復讐を試みる。その際、当事者以外の関係者たちももれなく復讐の対象になっていた点が良かったと思う。見てみぬふりをしたお前たちも同罪なのだ、己の罪を忘れるなと言わんばかりだった。
ラストに向かって怒涛の展開が繰り広げられていくのは、見もの。知らぬ間に復讐の刃は静かに近づき、ついには鉄槌が下される。キャシーの執念からは誰も逃れることができなかった。
しかし、めでたしなどと簡単な言葉では言い表せないような結末に胸が苦しくなる。この感情をうまく表現する言葉が見つからない。
あれは若気の至りだった。被害者もお酒を飲んでたし、非があるよ。前途有望な”男性 “なんだから、これで人生お終いになるのはかわいそうだよね。冗談じゃない。ふざけるな。
世代や性別を問わず観るべき作品なのではないかと感じる。本作を観た男性は何を思うのかふと気になった。
＊大好きなブリトニー・スピアーズの「Toxic」にはテンション上がりました❤️🔥
