売れないハードボイルド小説化・市川進（石橋蓮司）。
しかし、彼には伝説の殺し屋“サイレント・キラー”という裏の顔があった！
と、それこそハードボイルド小説にありそうな設定だが、
実は、殺しを請け負って標的をリサーチするだけで、実行するのは知人の殺し屋。
そう、鮮やかな殺しの手口で裏社会を震撼させている市川なのだが、
彼は「一度も撃ってない」のである。。。というハードボイルド・コメディ映画。
ハードボイルド小説のネタを探すために、裏社会をリサーチ＆取材していくうちに、
いつの間にか裏社会の人脈が出来て、殺しの依頼が舞い込み、それを小説のネタにしちゃえ！
と、繰り返すうちに伝説の殺し屋と称されるようになったオッさんの話。
作中では、ハードボイルド小説＝時代遅れみたいな揶揄もあるが、
個人的には面白い作品もあると思うし、嫌いじゃないんだけど、
これ、今の若い人が観ても、そのノリっつーか、笑えるポイントがよく分からないんじゃないかなぁ～。
つーか、このキャスト陣で若い人達が「わあ。観たいな！」とか思わんやろw
何しろメインが、石橋蓮司、岸部一徳、桃井かおり、大楠道代 だもんね～。
シブイを通り越して、もはやいぶし銀の貫禄である。
阪本順治監督らしいっちゃーらしいが、よく企画通ったよなぁ。
ハードボイルド的な雰囲気を醸し出しつつ、マヌケな脱力系の笑いに繋げてゆく感じは面白かった。
それにしても、エンドロールで“豊川悦司”とあって、
「えっ？！ど、どこに出てた？？」
と、ツレに教えてもらうまで、全然分からなかったよ。
