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『コールヒストリー』に投稿された感想・評価

佐々木友輔監督作品。

7月24日に鳥取県湯梨浜町にあるjig theaterで鑑賞したのだが、戸惑った。私は何をみたのか分からなかった。時間が解釈を促してくれると思ったが違った。ただ1カ月が過ぎただけだった。

本作はフクシマで語られる〈声〉と呼ばれる都市伝説を辿る物語である。その都市伝説とは、誰かがある時何気なく声を掛けられ、他愛のない話をする。そして話し終えた時、気づくのである。いま会話をしていたのは、ヒトではない。身体を伴わない〈声〉だと。そんな〈声〉に魅了され、手がかりを探し求める「彼」と、それに協力する「私」、そして〈声〉に興味をもつ第三者の「美術家」が邂逅する物語である。

そこまで難しい物語ではない。しかし本作は、映像イメージと音声イメージが相互に独立している。映像イメージは、「彼」が記録したであろう風景であり、音声イメージは「私」の朗読である。そのため、いやそれ故に私たち鑑賞者は、想像/創造行為によって相互のイメージを連係することを余儀なくされる。

私が着目するのは、「私」が語る音声イメージについてである。音声イメージは、取り敢えず「彼」に協力する「私」の、〈声〉にまつわる出来事/記憶であると知覚できる。しかし事態はそんなに単純な話ではない。音声イメージは、前触れもなく語る主体を変化させる。「私」の話だと思いきや既に語りの主体は「美術家」になっている。そしてまた「私」に戻っていく。その繰り返し、そしてふと思うのである。物語の始めの音声イメージは、誰が語っているのかと。その時本作の音声イメージは、〈声〉ではないかと気づくのである。この〈声〉は都市伝説の〈声〉とは少し違う。本作の音声イメージは、主体を予断なく変化させることによって、〈声〉それ自体を浮上させる。それは脱私化した〈声〉であると、私は思うのである。

この〈声〉としての音声イメージを、私たちはリテラルにみることを求められる。映画をみることは、私たち鑑賞者がただ座っているだけであり、受動的な行為とされる。しかし〈声〉は、私たちが映画からの呼びかけに応答しないと聞き取れない。その時、鑑賞行為がもつ、一切の受動性に先立つ主体性が明るみになっていくのである。つまり私たち鑑賞者と映画は既に常に相互に働きかけて、〈声〉を呼びかけ=聞き取り、イメージを生成しているのである。

本作の物語を辿ることによって、映画をみるとはどういうことかという問いにも誘われた。まだまだ鑑賞行為とは何なのか私には分からない。けれど私はこの戸惑いを抱えながらこれからも映画をみようと思う。

蛇足
本作のタイトルは「コールヒストリー」である。「コール」については、本作の音声イメージについて考えることで手がかりはつかめた気がする。しかし「ヒストリー」の方はまだ分からない。「歴史」と「物語」の関係。それはジル・ドゥルーズの「過去の諸層の共存」といった概念や「堆積」といったものがキーワードな気がするが、そこに立ち入ることは中断する。
コミヤ

コミヤの感想・評価

4.4
「海に浮かぶ映画館」にて。他者の言葉によって語られることで解体される個人が、幾重にも重なることで浮かび上がるその人たるもの=本当の声というものに濱口竜介と佐藤真のエッセンスを感じる。こんなにも誠実な映画を観ると自分の不誠実さで打ちのめされそうになる。自己防衛としての誠実さという不誠実さと直面させられ、「お前のことだ!」と指差されてる気分だった。不誠実だと自覚している自分は誠実だと思い、他者の言葉を発しようとするのを妨げる。人の話を全く聞けない、聞こうとしない自分への自戒のような作品。
実際に海に浮かぶ貨物船内という特殊な環境での上映に加えて、佐々木監督のトークショー、その後に監督ともお話しでき、仕事そっちのけで行って大正解だった。
「説明台詞を禁止するのは映画のエラー」であり、「これだけ説明しても説明しきれない」ことに価値を見出すという話には視野を広げられた。
k

kの感想・評価

-
画面に映るのは最初から美術家の視点
女性と美術家が出会うまでの頭の中を描いている

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