エイデン

モルグ 死霊病棟のエイデンのレビュー・感想・評価

モルグ 死霊病棟(2019年製作の映画)
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パラグアイ、エンカルナシオン
スーパーで買い物をしていた貧しい若者ディエゴは、恋人から連絡をもらい、家に来ないかと誘われて急遽彼女の家へ向かうことに
運転中スマホを足下に落としてしまったディエゴは、それを取ろうとしているうちに車を何かにぶつけてしまう
それは道路を横断しようとしていた人間だったことに気が付いたディエゴだったが、大量の血を流している姿を見て恐ろしくなり、その場から逃げ出してしまうのだった
恋人の誘いも忘れ、そのまま自宅へ帰りベッドで眠ってしまっていたディエゴは、翌日になって自分を心配する恋人からのメッセージに気付くも、到底返事ができる状態ではなかった
すると続いて、非通知の番号から電話が掛かってくる
出てみたものの無言電話で、不気味に思ったディエゴがそれを切るも、またすぐに電話が掛かる
今度はディエゴの勤める警備会社の人間で、ゴンザレスに代わり病院の夜勤をするようにという命令だった
病院にやって来たディエゴは、ゴンザレスから仕事の内容を聞きながら中を案内される
その途中、冷蔵室となっている死体安置所(モルグ)へやって来たディエゴは、布を掛けられた1体の死体が置かれていることに気が付く
ゴンザレスによればこの死体は警察によって運ばれて来たもので、昨晩ひき逃げされた状態で見つかったのだと言う
それが自分が轢いてしまった人物ではないかと考え不安を抱えながらも、ディエゴは1人で夜勤を勤めることとなるが・・・



パラグアイ産オカルト・ホラー映画

様々な捻りをどう加えるかという点に重点が置かれてるホラー作品も多い中、かなりド直球な王道ホラーとなっている

内容もかなりシンプルで、人を轢き逃げしてしまった主人公が病院の夜勤中にエラい目に遭うというもの
更にタイトル通りモルグが主な舞台となっており、延々と不穏な雰囲気が続くのも緊張感があって良い
加えてクソビビりながらもディエゴのメンタルが強すぎるので、そこ行ったらアカンってことをしまくるので、約束されたジャンプスケアが緩急を作り出す
そんな王道な作りながら、兎にも角にも作りが丁寧で重い絵面の連続
精神的にもまあまあやられる

面白いカメラワークを使ってたり、絶妙な間の取り方で恐怖を演出したりと、随所に見られる工夫も上手くハマってる
実話が元とかいう地獄仕様でしっかり怖いし、オチの付け方もなかなか面白い
クオリティ重視の作品なのでオススメ
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