ShinMakita

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵のShinMakitaのレビュー・感想・評価

1.5

1978年南アフリカ。ANCの白人活動家ティムとスティーブンは、黒人の人権を訴えるビラを撒いたかどで逮捕され、プレトリア刑務所に送られてしまった。従犯のスティーブンは8年、主犯のティムは10年以上の刑期を努めなくてはならない。だが初日から2人は脱獄の決意を固めていた。古株のフランス人囚人レオナールと組み、周到な脱獄計画を練っていくのだが…


「プリズン・エスケープ」。

以下、脱出への10のネタバレ。


➖➖➖

実話ベースの脱獄モノ。脱獄といえばトンネル・穴掘りが定番ですが、本作は穴は一切掘りません。独房の内扉・外扉、監房扉・看守詰所前扉、電子錠扉、棟入口扉、門扉…とにかく独房から外に至る無数の扉を開けるための鍵を作るというのが彼らの作戦でした。看守がぶら下げている鍵束を観察するところから始まり、木工で試行錯誤しながら制作する、気が遠くなる話なんです。仮に全て精巧に鍵を模造できても、どの鍵がどの扉に合うのかわからない、木製だからいつ折れるかわからない、そもそも独房外扉の鍵穴は外なんだから、独房内から鍵を差し込めない…「鍵設定」だけでハラハラ場面をいくらでも作れちゃうのが本作のズルいところ。まんまと乗せられ、後半はずっと緊張してましたわ。主演のラドクリフ君も好演。軽くオススメです。
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