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シングルスのKKMXのレビュー・感想・評価

シングルス(1992年製作の映画)
3.3
 90年代初期のシアトルを舞台にしたラブコメ。この時期といえば当然グランジでありまして、本作でもアリス・イン・チェインズやサウンドガーデンのライブが流れたり、パールジャムのメンバーがチョイ役で出ていたりしています。メインキャラの1人もグランジロッカーで、ダメージデニムにネルシャツを合わせたりしてました。
 俺はこの時期の音楽に入れ込んだため、ストーリーは趣味じゃないことを百も承知で鑑賞しました。

 結果、ヒロインのひとり、ブリジット・フォンダがめちゃくちゃカワイくてサイコーでした!💕

 ブリジットちゃんはめちゃくちゃ透明感があり、表情がキュート。ちょっと口を歪める感じがまたカワイイのですな💕
 本作でのキャラクターはグランジ野郎に惚れて、巨乳になろうとして豊胸手術を受けようとする役なので、そんなに魅力は無いのですが、ブリジットちゃん本体に魅力ありすぎて、キャラクターの件は不問にしました。「君は魅力的だから手術の必要はない」と言ったドクターのほっぺにチューしちゃうブリジットちゃん、超絶キュート!💕
 あと、彼女にフラれた異性の友人を励ましていると、思わずその友だちがブリジットちゃんにキスしちゃうんですが、その時のブリジットちゃんの表情が困惑しつつもなんか優しい感じもあり、めちゃくちゃカワいい!💕いやいや友人よ、気持ちはわかるぞ!
 ファッションも全体的にかわいくて、本当に完璧でした。ブリジットちゃんバンザイ!💕今世はたくさん良いことして、来世はブリジットちゃんみたいなキュートガールとイチャイチャするようなウマい人生送るぞッッ!


 ちなみに音楽はめちゃくちゃ良いわけでもなく、改めて聴くと思い出補修がかかって良く聴こえるのかもな〜程度。リプレイスメンツのポール・ウェスターバーグが音楽監督やってて主題歌も歌ってますが、なかなか良いもののそこまでズバっとは来ない。しかしながら、本作のような軽薄なラブコメと、人生の苦悩に焦点を当てたグランジとはそもそも相性悪いように感じます。実際、グランジ臭さはさほどでもなく、ポール・ウェスターバーグ感が強めでした。
 ライブシーンのある2バンドについて。サウンドガーデンのクリス・コーネルは若干ダサい。メタル感が強く、今ひとつ。一方、アリス・イン・チェインズのレイン・ステイリーは強烈。妖気漂うパフォーマンスで、カリスマ性がヤバかったです。名曲『Would?』を演奏していたのもポイント高い!イ〜ントゥザフロッダゲェ〜エエン!🎸

 パールジャムからはエディとストーン、ジェフの3名が参加。エディは若いというか顔立ちが幼いです。90年代後半にはかなり落ち着いて深みのある顔になっていたので、なんとなく新鮮な気持ちになりました。

 やはり90年代前半のアメリカの空気を感じると、なんかグッと来ますね。スマパンのToday感とでも申しましょうか。『ギルバート・グレイプ』でも感じましたが、当時のファッションとか雰囲気とかを感じると、なんだかセンチメンタルになります。昔のアルバムを開くような、甘酸っぱい気分になれました。


 とは言え、ストーリーは冴えず、映画としてはつまらないです。よくあるトレンディドラマみたいな、薄っぺらな恋愛模様も軽く描いた作品でした。そのため、ブリジットちゃんが出演しないシーンや、思い出のミュージシャンたちが関わらないシーンは1ミリも関心抱かなかった。無ですね。

 そのため、俺にとって本作はストーリーとは無関係にブリジットちゃんと昔のノスタルジックで甘酸っぱい感覚を体験するだけのマテリアルでした。
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