イスケ

ミナリのイスケのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.4
「アメリカという土地で、移民が自らのアイデンティティも保ちながらどうやって生きていくべきか」という大きな視点で見ることもできるし、「とある家族の話」としてミニマムにも見れる物語。

とりあえず、キリスト教がベースにあるアメリカ人が好みそうであることは容易に分かりますよね。

開拓の歴史やキリスト教など、多くのアメリカ人が持つアイデンティティは、頭で理解できても芯から理解するのは困難なので、自分は後者の視点多めです。

アルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA」では、幼少期に世話になった家政婦へのラブレターのような趣きがありましたが、本作も監督の伝記的な要素が含まれているようで、おばあちゃんへのラブレターのようにも見ることができましたね!

人生の転換を迎えたおばあちゃんが、その前に育てていたミナリ。それらがひっそりすくすくと育っている様子は心打たれたな。

とにかく淡々と進むので、「ザ・ライダー」とかあのあたりが苦手だと眠くなるかも。(自分はややそれ)
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