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パーム・スプリングスのolnのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
4.0
毎日が二度とない特別な日

妹の結婚式
抜け出した会場
星の夜、君と見たダイナソー
一生ここで暮らしたい

この世界に来た君と
この世界に取り残された僕
周りを見ても欲しいものはない

やっと見つけた幸せ
独りで生きるより君と死ぬ

いつかうんざりするかも
大丈夫、もううんざりしてる

明日を迎える準備はできた





感想です。

期待値低めで劇場に向かいましたが、鑑賞前には予想していなかった要素も含まれていて、軽くハードルを越えてくる作品でした。

死ななくてもループする世界。さぁ、自分だったら何をするかなと思いを巡らせると、とても他言できないような発想が次々に思い浮かびます。きっとナイルズも、サラや鑑賞者には言えないヤバイことをしこたまやったはずです。
ところで、この世界で薬物を乱用した場合、依存症になる可能性はあるのでしょうか?記憶は引き継ぎますが、タトゥーの描写から判るように肉体は朝の時点に戻ります。んー、ナイルズがアル中であることから、依存するに一票です。

くだらないギャグもちょこちょこヒットし、重苦しくないカラッとしたループモノ。既視感もあるし目新しい気もするしという、なんだか不思議な感覚のままストーリーが進行していきます。
ロイおじいの息子が、クレイジーな水やりに興じているシーンは、なかなか他の作品でも見かけない、おかしなひと時でした。

ヤギの顛末に「?」が浮かびつつも、そもそも現実におき得ないことを真面目に考えたって無意味ですから、気にしないことに決めました。
ところで、あの恐竜は何?
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