ホンのシネマ

MOTHER マザーのホンのシネマのネタバレレビュー・内容・結末

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

観ていて、とにかくしんどい映画でした。
2014年に埼玉県で実際に起きた事件をベースに作られた映画だそうで、長澤まさみ演じる母親・秋子とその息子・周平を中心に話は進んでいきます。
シングルマザーで自由奔放。
定職にもつかず、パチンコ、男、家族への借金。
こう聞いただけでも、「うわ〜」っと持ってしまうんですが、ここへホストの内縁の夫、借金、DVと結構しんどいキーワードが追加されるですが、とにかくこの作品で観てもらいたいのって、「長澤まさみ」なんですよ。
観ていて、めちゃくちゃイライラするくらいだらしなくて、すぐ依存するし、逃げてばかり。
子供にも当たり散らす。
全くいいところなしの彼女ですが、たま〜にしおらしいところがあるんです。
その緩急の付け方が彼女の美しさも相まって、なんか怖い。

実際にも、「めっちゃ綺麗だけどなんか変な人」っているなあなんて思ってしまうのです。

さて、この作品ですが、最終的に息子が自分の祖父母を殺すという衝撃的な展開となってしまうのですが、作中でも「共依存」と言われています。
めちゃくちゃひどいことをされているはず(学校にもいかせてもらえない。ホームレスの時期もあったし、男がいるときは邪魔者扱い)なのに、やっぱりお母さんのことが大好きだという息子。
当事者でないので本当に理解できない!(個人の見解です)
でも「母親から自立して生きていく」というエンディングよりもリアルで、ただの物語ではなく、問題提起する作品になっていると思います。


余談ですが、この作品の中で一番不可解で逆に笑っちゃったのは、内縁の夫阿部サダヲが帰って来たときに、急に踊り出すシーン。
めっちゃ腹立つけど、ちょっと笑える。