Aoi

ナイトメア・アリーのAoiのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

田舎を離れた男がカーニバルの一座で働き始める。読心術を身につけた男はメンバーの女性と共に一座を抜け、ショーで成功を収める。そんな彼の前に美しい心理学博士が現れ、男はさらなる野望を追い求める。


移動遊園地のビジュアルは心に残るものがあった。怪しく美しい見世物小屋の数々、特にお化け屋敷の内装はアート作品のようだった。エノクのような薄気味悪いクリーチャーの作り上げ方もギレルモ・デル・トロ監督らしさといったところか。

元ネタの『悪魔の往く町』は未見。
最初からオチが想像しやすいとはいえ、もう少し捻りのある展開がほしかった。
カーニバルで過ごす第一幕は華やかさと危うさのバランスが良かったが、読唇術でのし上がっていく第二幕は失速した感じがあった。画は綺麗だけどストーリーが全体的に物足りない。

女性キャストがみな美しい。特にケイト・ブランシェットは妖艶で眩しすぎた。
成功から没落までを演じ切ったブラッドリー・クーパーは素晴らしいが、獣人になるまでを描いてオチがつくのではないか。
先日観た『フリークス』の衝撃が強すぎて期待しすぎたのかもしれない。
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