ずけし67

ナイトメア・アリーのずけし67のレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.9
大好きなギレルモ・デル・トロ監督のサスペンススリラー。


舞台は1940年のアメリカ。
何か訳ありの1人の男がとある見世物小屋に流れ着き、そこから野心を満たすためにショービズ界でのし上がっていこうとする姿を描いたお話。


まずキャストが豪華。
そしてその各々が見事にハマり役。
主演のブラッドリー・クーパーは言うまでもなく、
ケイト・ブランシェットは超強い女だし、
ウィレム・デフォーは怪しすぎるし、
トニ・コレットは暗い影があるし、
ロン・パールマンは脳筋だし、
ルーニー・マーラは『ドラゴン・タトゥーの女』の印象が強かったけど本作では少しか弱い純な女性を好演しておりました。

作品全体の空気感は常にどんよりとしていて、見世物小屋も獣人や蜘蛛女、ホルマリン漬けの奇形児など細部まで造り込まれた不気味な雰囲気がデル・トロらしい世界観でとても好きでした。

ストーリーとしては驚きの展開というより逆にある程度先が読めるものの、そうした予想を上からなぞってくれるのが何か心地良い感じがして、実際、ラストに口から溢れ落ちる台詞も「うわぁ〜、この台詞を聞きたかったのよ」と期待に応えてくれるようなオチで満足度の高い作品でした。

PS
ブラッドリー・クーパーの入浴シーンでチンコポロリもあるよ ←ダレ得情報?
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