MCU随一の珍作。
ラブ＆サンダーより変。
MCUの輝かしい経歴を大爆死させた問題作なのだが、それも納得の混乱した内容だった。
3人の女性ヒーローが入れ替わるから混乱してるのではなく、作品のスタンスそのものに混乱が生じている。
まず映画の冒頭から誰に共感したら良いのか分からないまま突っ走って置いてきぼりを喰らう。編集がとにかく雑で前半の説明部分を切りすぎていて、良く言えばテンポ良いのだが、ほとんど感情的に行方不明になった。
ドラマ版が最高に愛らしかった『Ms.マーベル』を狂言回しにすれば良かったのに、マーベルズ全員を均等にするので逆にバランス悪い物語展開。ホントにケヴィン・ファイギが関わってたのか疑わしい程に学生映画みたいなノリと編集が続く。演出も安い。
後半やっと正常なテンポを取り戻してくるが、前作で笑顔を殆ど見せずクールだったキャプテンマーベルが微笑みすぎ感情見せ過ぎで別人にしか見えなくなってくる。そうなるならなるで丁寧に感情描写が欲しかったのだが、主人公が3人もいるから、そんな時間はなかったことが明白。
さらにドラマ『シークレット・インベージョン』が何だったのか分からなくなるほどに、ニック・フューリーのスクラル問題もアッサリ解決してる。あれは無かったことになってるのか？最初からそれやれば良くなかったか？
散々文句言ったけど、最後に猫ちゃん達が大活躍なのが嬉しくて点数跳ね上がる。あの描写のせいで、この作品は意味不明なトンデモ映画になったが、他に見せ場あんまりなかったから、これで良い。でも、どうせならボリウッドミュージカルやるならやろな
最後に、あのシリーズとの橋渡し。
ホントにこれ成功させなかったら、MCUは壊滅すると思う。
もし、そうならデッドプールに全キャラ皆殺しにしてもらおう。そして再出発だ。
