劇場2021-3 KBC-①
井筒和幸監督作品
正直『パッチギ』以外あまり好きではないが、8年ぶりで、かつ昭和任侠史的作品との評判を聞き鑑賞。監督インタビューでも力入ってたなぁ!
昭和史だから時代時代の車集めるの大変だったとか、893関連の皆様への取材も相当やられたとか。
その力が、やはり入り過ぎなのか、想いが強すぎて何でもかんでも詰め込み過ぎた感が否めない。
昭和極道史紙芝居といったところか。
ある極道の半世紀なら、もう少し山場を高くしてその山場を少なくしても良かったのではないか?
そして主演の松本利夫もそうだが、総じてキャスト全体的に極道感が感じられない。みんないい人にしか見えない。身内に向けた愛が強く出てそう見えるのか・・・
しかし、ある極道の生涯を通じて戦後の「昭和」を描きたいのだとしたら理解できなくもない。
それはそれで納得もいくというものでありました。井筒監督の映画愛が、随所に散りばめられています(^^)