主演二人の心理戦が堪らない緊張感を生むエスケープフロム毒親なサスペンス映画。
冒頭から複数の病名とその説明か表示され、最後のRUN.が残ってタイトルになるしびれるオープニング。
そこからその病気のせいで車椅子生活をおくるクロエとその母親ダイアンの日常が静かに描かれる。
予告編や映画紹介で、この母親ダイアンが毒親なのは分かっているのに、演出と母親役のサラポールソンの立ち振舞いで至って平穏な日常風景に見えるのが素晴らしい。
そしてとあるキッカケからクロエが母親の行動を怪しみ出してからこの映画は本格スタート。
病気だけじゃなくて生活環境にも制限がかかるクロエが何とか母親の目を掻い潜り、アナログなやり方で真相に気付くとサスペンスは更にブーストアップ。
二転三転と話が展開するなか、クライマックス。
正に誰にも助けを求められず手も足も動かせない彼女が見せる最後の抵抗!
エンディングについては、個人的にはクロエカッコいい!決まった!
切れ味最高!だと思います。