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アトラクション -侵略-のRyuのレビュー・感想・評価

アトラクション -侵略-(2020年製作の映画)
3.4
ロシアの首都 モスクワに宇宙船が墜落してから3年後。宇宙人と接触したユリアは軍の研究対象となり、監視下に置かれていた。そんな時、宇宙人にヘイコンが再び、ユリアに接触してくる。ユリアはその能力を恐れている宇宙人によって狙われていた。へイコンは故郷に逆らいながらも、ユリアを守ろうとする。

ロシアのSF映画「アトラクション 制圧」の正統派続編です。
前作に引き続き、映像は圧倒的にレベルが高いです。特に終盤の水の表現力はハリウッド映画にも負けないくらい見事なものでした。
ストーリーに関しては、前作の宇宙人との恋愛映画よりかは、ちゃんとSFしてるなぁという印象でした。宇宙人が主人公を狙うために、本物そっくりの映像や情報を流し、民衆をけしかける。さすがに宇宙人側の技術が高すぎて、騙されざるを得ないですが、情報操作に振り回される民衆を見ていると、現代らしいなぁと思ったりしました。本格的に地球侵略が進められていくので、ハラハラ感も多少はありましたし、前作の恋愛要素みたいな「何を見せられてるんだ」って感じはそこまでなかったかなぁと思います。元カレのチョーマも中々イイ立ち位置なキャラクターになっていましたし、前作と比べると、楽しめる仕上がりになってはいるんですが、如何せん、内容の薄さが否めないですね。
映像や個々の展開だけで見れば、見応えもあるものだったかなぁと思うのですが、やはり脚本が弱く、全体的によくわからない物語だった という印象です。
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