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グッバイ、レーニン!のakihiko810のレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
3.7
学生時代以来、10年以上ぶりに再鑑賞。

ベルリンの壁崩壊を挟み8ヵ月間昏睡状態だったお母さんが突然目覚める。
彼女は旧東独の共産主義を支える活動を熱心にしていたことから、
国が消滅したことでショック状態にならないようフェイクニュースを作ったりと懸命に取り繕う息子の話。

タイトルが「レーニン」だったからソ連の話だったと記憶していたが、東ドイツの話だった。今は流通してない(東ドイツの)ピクルスの便を詰め替えたりしるシーンは覚えていたが、あとは忘れていたので面白かった。

この映画はドイツでヒットしたそうだが、そりゃそうだろう。「ありえたらよかった東ドイツ」という究極のノスタルジーを提示したのだから。
はじめは母のために東を偽っていたのだが、途中から「自分が、あってほしかった」東を作ることに熱中していることに主人公が気付くのはいい。
ラスト、母は「東が崩壊していた」ことを知りながら、息子のために知らないふりをして亡くなるところもいい。
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