くう

逃げた女のくうのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
3.1
オンライン試写。原題はタイトル通り。作品の内容はタイトルと合わせてお考え下さい、ということなのだと思った。

「5年間の結婚生活で一度も離れたことのなかった夫…」という公式のあらすじ、これ……。

ナイフやセキュリティ映像が映るたびにドキドキしちゃうれど、大きな事件は望まないで見て正解。ドキュメント様な手法、無口すぎる作品。

会いに行った3人のその後の方がヒロインの現状よりも心配になる。

他のユーザーの感想・評価

rumrum

rumrumの感想・評価

3.8
女友達とたくさん話したりお肉食べたり服をあげたり。
なんかそうゆう事すごい大事だなと思う。
男性が邪魔してコミカルさもある。
いい映画。
Smiley0808

Smiley0808の感想・評価

2.0
ホンサンス監督の作品は何作目だろうか。やっぱりよく分からず😅 女同士の会話がある日常を切り取ったようにやけにリアル。結局何から逃げたのかは読み取れずだったが、それよりも猫トラブルのその後が気になる。

私には合わない監督ですけど、試写会に当選しなければ観ることはなかったので、機会に感謝🙏
とし

としの感想・評価

3.7
2021年6月6日
映画 #逃げた女 (2020年)鑑賞
@オンライン試写会
ありがとう #coco さん

謎が多い映画です。
会話劇の中に主人公の現在の置かれている状況や心の状態が読み取れます
ただ、どこまで本当のことを言ってるのかが最後まで分からないし、嘘を言ってるかもしれないと思わせる映画です
不思議
ま

まの感想・評価

3.6
夫の出張中に、疎遠になっていた3人の友人と再会する主人公。他愛もない会話を通してそれぞれの人生をのぞき込んでいく。女はいったい何から逃げたのか。たっぷりと与えられた謎と余白の中でわずかな情報を頼りに思考を巡らせる至高の77分。髪を切ったキム・ミニもすごくいい。
そして猫に向けられるホン・サンス必殺技。あれには頬が緩みっぱなしでした。
女同士の、底の探り合いのような、たわいもない話のような、不思議な映画といえます。
タイトルの「逃げた女」も、なにから逃げたと明言されない。主人公らしきガミが「旦那と離れたの今回が初めて」という嘘だけが、ぽっかりと浮かび上がる。
余白がありすぎて考える隙間がたくさんだから、好きな人は好きな映画。

このレビューはネタバレを含みます

主人公が色んな女性たちのところを巡り、互いがそれぞれの人生に耳を傾ける会話劇。さまざまな立場や境遇の女性が出てくるが、各々の価値観を批判するのではなく、そこにあるのは傾聴だけ。男たちも出てくるが、劇中ある人物のセリフにある、まるで「雄鶏が雌鳥の首の後ろをつついてくる」ように、彼女たちの日常を掻き乱す存在として登場する。

「私たちは心と身体がバラバラで、思うことと行動は裏腹」「同じ話を何回もするのは記憶に頼っているだけ、本当に思うことで会話をしていない」と言う友人らのセリフは、「夫とは一度も離れたことがない」「愛する人とは一緒にいるべき」と執拗に繰り返すガミに向けられた無意識の批判かもしれない。

最後に先生から突きつけられた、「君は何故ここに来た?」という質問から逃げたガミの心には、本当は何の意志があって、何がそう惑わせたのか。ガミの心が行き着く果てとは。
わかってはいる。泣きたくなるほどしんどくて何にもうまくいかねーと苦悩しているのはわたしだけじゃない。みんな大なり小なりそうなんだと。でもわたしが世界で一番かわいそう、誰もわかってくれない、って自分を慰めたりする(そしてもれなく惨めになり、自己嫌悪と共にフリダシに戻る)。
主人公のガミが夫の出張の間、羽をのばし、旧友たちを巡る。というだけのなんでもないストーリーである。なんでもない会話劇なのだが、つまらない/面白いを絶妙に綱渡っていき引き込まれる。となりの鶏が意地悪だとかワンナイトの男が執着してめんどいだとか世界一どうでもいい内容さえもひたすら興味深い会話だった。
久しぶりに会った友人たちは、それぞれ生きづらさや人生のままならなさを抱えている。悩みや考えていることを共有しあっていくうちに、本当にこれでいいのか?という心の底にしまった思いの蓋が少しずつずれていく。
ひたすら淡々としていてほんの少々迫り上がったようなクライマックスを迎える。踵を返したガミの目はスクリーンを捉えるが、心はそこにない。人生は苦悩と思索の連続である。
オンライン試写で鑑賞!
いつもありがとうございます!!

終始、女性同士の会話劇。
結婚生活5年にして、夫の出張中にはじめてのひとりの“自由時間”を過ごす主人公ガミが3人の女友達の元に訪れ、それぞれの会話する…のみ。
77分間、99%が会話劇。色々な意味ですごい😲💦
しかも語られない要素があったり、(わざと)言葉足らずなトークをして、観客の想像力をかきたてる。
普段なかなか観ない構成に戸惑い、評価もつけられない😅お恥ずかしい

お気に入りのシーンは、友人宅の隣人が猫へのクレームを言いに来るところ。お互いの“間”が絶妙。最後の猫へのズームも哀愁漂う。

初ホン・サンス監督だったので、他の作品も観てみようかな🤔
※オススメあれば教えてください🙏
オンライン試写。時々、監視カメラのようにズームインしたり、BGMがほぼ無かったり、パズルのような群像劇が奇妙で楽しい。のれんに腕押しのような会話も、余白がたまらない。いいですね~好きです。
「逃げた女」自分の生活は良いと思っていた主人公が勘違いに気付き始めるのですが・・・。うーん、解りにくいドラマでした。
https://t.co/8FvRGCKHxm?amp=1
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