みかぽん

なぜ君は総理大臣になれないのかのみかぽんのレビュー・感想・評価

4.2
例によって前知識なく、近くの映画館が2日限定で上映すると言うので、ドキュメンタリー好きも相まって出かけてみたのがコトの発端。

結論として、日本にこれほど清貧で、清々しくも高い志を持った政治家がいただなんて💦 今の今まで知らなくてまぁ驚いた😳。それから経験上、政治に絡む映画はほぼ高齢の鑑賞者で席が埋まるんだけど、今回は若者ばかり。これにもビックリした…😵。
で、唸りながら観て、終いには主人公と一緒に泣き、家路に向かいつつ再鑑賞を心に誓った次第😭😭。

政治不信から、〝誰がやっても大差ない〟と諦めつつも、果たしてこのままで良いのか?と時世を憂う人にこそ観て欲しい。
本当はレビューもしっかり書きたいんだけど、ここのところ私事が立て込み、全く時間が取れなくて💦でも今夕、本作のスペシャルトーク付き期間限定配信があると知り、上映のない地域の皆さんにも鑑賞をお勧めしたく上述、レビューにもならない感想と、以下にURLを急ぎ記します😃(後日、レビューを書き足すつもりです🖐🖐💦💦)

映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』スペシャルトーク付きバリアフリー版上映会 |

http://www.nazekimi.com/

----------------------------

…てことで、4日後にひっそり付け足します💦

監督は大島渚監督の息子さんだそうで。
つい先日それを知り、かなり驚いた次第…😳。
お父さんはニコニコしながら、しかしスイッチが入ると突如吠えまくる人だったけど😅 一方の息子さんは終始冷静な視線で主人公をじーっと観察しているようにも思えていたが、中身はめちゃくちゃ熱い人だった😆。
だって本作のホントのテーマは、「死んでも死にきれない!」なのだから😆😆。

ドキュメンタリーや紀行文は、とっかかりが結構重要と言うか、コトの始まりが面白ければ面白いほど本編が活きる、が個人的持論。。
大島監督の場合、それは監督本人の奥さんから、(県立高松高校時代の)同級生、小川くんが官僚を辞め、庶民の家庭(=地盤、看板、鞄なし)から政治に打って出た話しを聞いたことだった。

奥さん曰く、「小川君は野球部でめちゃめちゃ頭が良く、しかも性格もよくて、こんな子ほんとにいるんか?な好青年。彼の奥さんになったあっちゃんもめちゃくちゃ可愛くて二人ともキラキラしていた。東大を出てせっかく官僚になったのに、なんでわざわざ政治家なんかを目指すんだろう?」

〝なんかを〟の表現が、世間一般の政治家への評価とした場合、その〝わざわざ〟に興味を持った監督が、小川本人へ話しを聞きに行き…
以来、取材を続けた17年の過程で、監督自身〝これを世に出さなければ、俺は死んでも死に切れない〟と思うに至ったのだ。
一方、小川議員は当初から、この国を良くしたい。ひいては総理大臣になってその舵取りをしたい。そうでなければ、〝僕は死んでも死に切れない〟と語っている。

よって、二人の〝死んでも死に切れない〟が重なり、私にはこの物語が二重に面白く思えてしまった。

作中で、政権交代は戦争か革命でも起こらない限りは無理、と語られるが、コロナ禍はまさにこれらに両足がかかる状況ではないか。そんな思いと共に、現政権の太鼓持ちのスシローこと田崎史郎氏の不遜な体制擁護の発言が薪となって、まさに時代と役者はそろい踏み!
久々に前のめりで鑑賞したし、個人的にもこの先、小川議員を応援して行きたい🤨🤨!

↓「論座」投稿の監督の思いを是非!
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020052900010.html?page=1
みかぽん

みかぽん