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ザ・コールのAPのレビュー・感想・評価

ザ・コール(2020年製作の映画)
4.0
地上波"パラサイト"に触発されて久々の韓国映画。(こちらが観る作品を選んでいるとはいえ)安定した面白さや。
ポジティブとネガティブを容赦なく繰り返す感情ジェットコースターは本作も健在。メンタル揺さぶりしんどいけど、この満足感たまらん。

過去と現在を結ぶ電話、過去の出来事次第で未来がリアルタイムにどんどん変わっていくというアップグレードされた"バタフライエフェクト"的映画。

面白いのは時系列には逆らえず、基本的に何でも過去からの一方通行であるところ。未来から動かせるのは情報のみ。
その状況を利用してあれよあれよと恐ろしい展開になっていくわけで…、20年越しの人質なんて状況が不利すぎる。

ソヨン(パク・シネ)の状況にも同情しかないというか、カラクリに気付いた頃には時すでに遅し。半分人助けのつもりで関わった電話のせいで巻き込まれてしまうわけで、言ってしまえば電話に関わった自分のせいなので誰も攻められないというのが可哀想。
トンネルシーンやイチゴ園のところキツイキツイ…。

そんでもって本作で最も「うぉぉぉ!!」となったクライマックス。さすが韓国映画、ハッピーエンドかバッドエンドか最後まで全く分からない。それ考えるだけでハラハラするから毎回疲れるわけやけど、本作もなかなか見応えあった。

観終える頃にはあの着信音を聞くだけで不快やし、そんな反応を見せるソヨンにも共感。休日に社用携帯が鳴ったときはまさにそんな感じです🤐
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