大場ななは振り返る。あの大好きで眩しくて素晴らしかった第99回聖翔祭と再演の日々を。そしてロンドが途切れた最後の再演を。2人でスタァを追い求め、必ず別れる運命を書き換えてしまった愛城華恋と神楽ひかりの物語の先に、大場ななは「死」を見つける。舞台少女の死。全ては「ワイルドスクリーンバロック」を始めるために。
総集編を謳いながらも、初見にはなかなか厳しい作品かもしれない。本来12話もある物語を、たった2時間でインスタントに摂取しようとしても核心に触れられるはずもない。何度も再演を繰り返してきたキリンたちが、次の駅へと向かうための「皆殺しのレヴュー」こそが、このロンド・ロンド・ロンドなのかもしれない。
