まーしー

ナイト・ウォッチャーのまーしーのレビュー・感想・評価

ナイト・ウォッチャー(2020年製作の映画)
2.5
主人公はホテルで働くアスペルガー症候群の青年。客室を隠しカメラで盗撮し、ソーシャル・スキルを身に付ける訓練を行っていた。ある時、客室で起きた殺人事件をカメラ越しに目撃し現場に駆け付けたことから、青年に容疑がかけられるというサスペンス。

発達障害者×盗撮×殺人事件という、設定がユニークな本作。どうもスッキリしなかった。
それはテーマの曖昧さが原因だろう。
主人公の冤罪? 殺人事件の解決? 主人公と宿泊客の恋愛ドラマ?
色々な要素を盛り込みすぎ、どっちつかずになった印象。 

コミュニケーションスキルの弱さから、主人公が犯人に仕立てられていく展開は想像がつく。主人公の発言に整合性がないことは、素人の私にも感じられるほど。
そもそも主人公の盗撮も立派な犯罪行為。そのため、主人公が警察に嫌疑をかけられても共感しにくい。
オリジナリティあふれる設定だっただけに、何とも惜しい。

ただ、殿方たちには朗報も。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で世界を魅了したアナ・デ・アルマスのバストが露わになるシーンも登場するので、ご興味のある方はぜひ。