真っ黒こげ太郎

YUMMY ヤミーの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

YUMMY ヤミー(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

「Fカップのままにしとけばよかった!」

「海に行けばよかった!」

「えっ」「えっ」




アリソンは見事なパイオツ持ちのグラマラスボディで、彼氏もいる勝ち組女子なのだが、その豊満な胸が災いして、男共にヤラしい目で見られるのが我慢ならなかった。

アリソンは胸を小さくする手術を受けるため、のび太チックな彼氏と、ついでに美容整形しようとしてる母親と共に、胡散臭さムンムンだが大人気の美容整形外科を訪れる。

色々あって整形手術が始まろうとしたその時、慌てた彼氏が乱入し手術を止めさせる。
そしてそれと同時に何やら医者や患者が避難を始めた。
病院内で突如としてゾンビパンデミックが巻き起ったのだ!!!




整形外科内でゾンビパニックが発生し、生き残りがどうにか脱出しようとする、ベルギー産のゾンビパニック・サバイバル・ホラー。

今年ももう僅かな今昨今、何見よか思ったらレンタルショップで今作を発見した。
何やら事前情報によると中々にスプラッターしてるらしいのでレンタル。


お話は主人公チームが舞台となる施設に行く理由こそ珍しいものの、内容は極めてストレート。
建物内でゾンビパニックが発生し、生き残った主人公グループがゾンビから逃げ回りながら脱出するという、シンプル・イズ・ベストな内容。w

そして今作はかなりのテンポの良さでストーリーは進むし、グロゴア描写も盛り沢山、コメディセンスも中々で、生存者の生き残りサバイバルも見入ると、この手のB級ゾンビホラーとしては十分に楽しめる仕上がりでした。

登場人物はヒロインとその彼氏を筆頭にシンプルな連中だが、どいつもこいつもやたらキャラが立っており覚えやすい。
特に主人公の彼氏が色々とポンコツなキャラ過ぎる!!!そもそもこいつの所為で今回の惨劇が起きたのだから。w
その後も男を見せようとして悉く失敗し、挙句コイツの所為でラストは…。w
ネタバレ防止の為に詳しくは伏せる(もう十分ネタバレだよ!)が、もし視聴する際にはこの彼氏のやらかす所業に注目しながら見て欲しい。
後やたらデカ乳に目が行くヒロインや、ゲス野郎としか言いようがない兄ちゃん等、登場人物はどいつもこいつも個性的で見てて飽きないぞ。


監督さんが「ブレインデッド」にオマージュを捧げただけあって、グロシーンも盛り沢山…ってか全編に渡って汚いグロゲロの連続で多分「ゴーストキラーズ 血塗られた少女の謎」と並ぶ勢いで汚い。w
腕指チョンパに頭割りは勿論の事、臓物関連も頻繁に顔を出す。
下半身のないゾンビだのナニが燃え尽きてポッキリ折れたり(!?)だの、次々と人体破壊描写が炸裂する得盛りっぷり!!!
ホルマリン漬けのクリーチャーも出てくる等、サービス精神も旺盛だ。
(流石にナニにはモザイクが掛かっているが、モザイクの掛け方が余りにもアホすぎて笑ったwwwwwメルヘンチック!!wwww)


内容は王道なゾンビサバイバル物だが、徹底的に悪い方向に進んでゆく内容に見ているこっちも目が離せなくなってゆく。
更にそこにブラックでお下劣なネタを挟んでくるのだから、ベタな展開の連続ながら目が離せない。
特にクライマックスの結末は余りに壮絶でビックリ!!!
ありがちな展開っちゃありがちだが、ビックリさせられるぞ。w


そんなワケで純粋なゾンビホラーとしては良く出来た一作だが、内容自体は余りにもベタなので、もぅちょっと捻った”何か”が足りなかったのはやや物足りない感じか。
グロも盛り沢山だし、内容も純粋に面白いが、何というか明確な強みに欠けるというか。


とは言え、見せ場をきっちり抑えグロゴアも山盛りで、王道なゾンビパニックとしても楽しめるので、気になった方は是非見てくださいな。w

やっぱ血みどろでゴアゴアな映画は止められないぜ。
2020年の年の瀬、このスプラッターの炎、未だ消えず。w