評価が高かったので期待していましたが、
妙に退屈でした。( ^ω^ ;)アレ...?
車に轢かれるシーンに関しては、
“ 映像技術としては “
かなりクオリティが高いので、
そこだけは一見の価値アリ。
何度見ても素晴らしい出来かと。
それ以外は、
キチガイおっさんを延々と眺めるだけ。
倍速&スキップ多めでいいと感じました◎
脚本の目指したところや、
伝えたいメッセージは好きです。
しかし作品としては、つまらない。
いかにも邦画。って感じ。
着眼点は良いのに、
演出や脚本その他諸々が弱く、
面白いのは頭の設定だけ、
尻すぼみの尺潰しに、強引な終わり、
まーたこれか、っていう。
リアリティで捉え倒すというのは、
確かに、僕は好みです。
実在しそうなロクでもない人間に、
当事者ならではの苦労、
ここに重点を置くのは、
大いにアリだと思うのですが、
いつまでも展開が変わらず、
変化しても既定路線、
演出も変わり映えしないとなると、
どうしても飽きるんですよね。
まして脚本にアラがあるとなると。
おっさんの最後にしても、
あれでいいんですか、、?
後半になるにつれ、
おっさんは徐々に納得しつつありましたが、
全ての元凶わかってるか??
おっさん、お前だぞ!汗
娘が道に飛び出したのだって、
おそらくですが、故意でしょうあれは。
万引きがバレてしまった、
父親に知られたら、、、もう無理、、、
っていう。
(歩道側の茂みに逃げ込むならまだしも、
道側に逃げる理由がないですし、
曲がるとしても普通、
車線からして、
駐車トラックの後ろで曲がるでしょ。
どれだけ安全と分かっていたとしても、
トラックの前を横切るのは、
自然と恐怖するはず。)
そういった心情を、
結局おっさんは察してないだろうし、
最後、青柳に対しても、
「俺は大事なものをなくした、
あんたも大事なものをなくした」とか。
いや、
娘亡くしたのは、主にお前が原因だし、
青柳が諸々無くしたのも、
主にお前のせいだがww
その上まだ「謝るなんてできないよ」とかw
どんだけ気持ち悪いんだ、、!汗
そしてその背景に、夕日を選ぶ辺り、
製作陣はガチのつもりなんだろうなと思うと、
もうネタすぎて、、笑ってしまう/(^o^)\
(おっさんが、
青柳にも非があると考えてるのは、
学校で聞いた痴漢情報なのだろうけど、
確証なさすぎ、、!!
ニュースに出てた、
匿名の知り合い証言と、
信憑性変わりないですよ?
娘が逃げ続けた距離を考えると、
途中に助けを求める場所や、
誰かしら人がいたことは、
察せるはずなんですよ。
スーパー出て左には信用金庫と、
100均(Seria)が映ってましたし、
少なくとも、作中の逃げてる間に、
3人の歩行者とすれ違っており、
内2人は女性です。
もし痴漢紛いなことがあったのなら、
助けを求めるはずなんですよね。
今作の舞台となったスーパーです◎
https://www.google.com/maps/@34.8068072,137.6544833,0a,82.2y,146.62h,102.27t/data=!3m4!1e1!3m2!1s49WyB1NfrZ9I1bkVpq5B6g!2e0?source=apiv3
100均方向を進むと区役所もありましたb
まぁ流石に区役所は映っていないので、
区役所に逃げれば!
なんてのは野暮ですが。笑)
そして、
個人的にかなり気になったというか、
破綻してんなー、、と感じたのが、
事故のシーン!
違和感しかない。
まず、乗用車。
駐車トラックの後ろに見えてた時と、
現れた瞬間の速度差。
アクセル全開オラオラ系だったのが、
影から現れた瞬間、急にスーー (・⊥・ )。
もう無に近いよね。
トラックの後ろで何があったよ。
そしてその後、衝突落下から、
かなり時間が経っての、
深ダンプドーン。
この時点で、
普通に深ダンプの前方不注意だろ。。
(落下からの時間測ると、約10秒でした)
まして、
深ダンプの来た方向には、
大きなカーブがあり、
事前に通っていた乗用車ですら、
カーブ時に減速している。
そんなところを大型車が、
あんな速度で来れるだろうか。
否、来れまい。
少なくとも、乗用車が撥ねた時、
運転席越しから見た風景では、
車両などいなかった。
となると、落下後の10秒間に、
カーブを曲がってきたという訳で、
反対車線には、立ち往生した車。
目を瞑って曲がってきた曲芸師でもない限り、
どうあっても気付くだろう。
(対向車が変な位置で停まってたら、
よほど油断してても違和感しません?
少なくとも僕は絶対します。。)
完全に深ダンプの兄ちゃん、ギルティ。
前方不注意による、
過失運転致死傷罪です。
ついでに言うと、
乗用車のフロントを転がった映像では、
隣に落ちた風に見えたのに、
まさかの反対車線にいたのもびっくり。
いや、、え?( ´∀`)
うん、、、、、、え?( ^ω^ )
もうあの辺り、ずっとこんな感じ。。
違和感が止まらねぇ/(^o^)\笑
(友人のトラックメンにも、
可能なのか確認してもらったが、
即答で「無理やな」と。
制動距離からしても50kmは出てるらしく、
急ハンドルで曲がってくるしかないが、
車高も高いため、尚更無理とのこと。)
その後のシーン、
深ダンプの兄ちゃんが取り調べされてて、
めっさ嘘つくやんと思ってたら、
その後、全く出てこず。
、、、警察仕事してる?
乗用車の女性と、青柳に、
深ダンプの状況を別々で取り調べして、
一致してたら、それで終わりだと思うんだが。
女性の混乱が原因で、証拠不十分になり、
兄ちゃん不起訴に繋がった。
と、あの女性が自覚していたとしたら、
自殺に繋がる要因の一つにはなる、、?
(まぁ色々書きましたが、
単に演出がポンコツだったのでしょう。
乗用車の速度は、撮影の角度上、
後ろでゆっくりだと、
飛び出しに間に合わない、、
かといって爆速で衝突したとなると、
運転女性がアウトになるし、、
まぁどうせ客は気付かないだろ、
って安易な選択をしたのでしょう。
深ダンプの方は、、、
気付かなかったのでしょうね。
浅はか、、。
おかげで全てが崩れてます。)
総評としては、
確かに、演技が光るシーンも多く、
当事者が、自分のいない場で起きたことを、
正しく理解しえないまま、
(マニキュアの廃棄や、自殺未遂、etc... )
食い違ったまま終わっていくというのも、
観る側に考えさせる部分があり、
当事者のどうしようもない心情を、
うまく表現した作品だとは思いました。
とはいえ、
怒り狂うばかりで流石に見苦しく、
今作から得たものは、
特になかったかなという感じです。
テーマは素晴らしいので、
もっと深く、現実的な対話で理解し合い、
お互いを受け入れ、支え合うも、
モヤが消えない。
「どうやって、
折り合いつければ良いんだろうな」
であれば、かなり好みだっただろうな。
と、思うに至った一作でしたb
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
溢れた小ネタのコーナー◎
後半のおっさんのセリフ、
「みんなどうやって折り合いつけるのかな」
これ実は、
吉田監督が今作を作るきっかけと、
繋がっていたそうです。
監督曰く、あるドキュメンタリー番組で、
阪神淡路大震災で夫を亡くした女性が、
クローズアップされているシーンがあり、
彼女は、海辺にある思い出の公園を、
今でも毎日散歩しているらしく、
「みなさん、
どうやって折り合いをつけているんでしょうね」
と話していたのと聞いた瞬間、
ハッとさせられたらしく、
そこから着想を得て、書き始めたとのこと。
作品の参考となった事件。
2003年に、中学3年生の少年が、
漫画を服に隠して逃げようとして、
店員に捕まったものの、
身元を話さなかったため、
通報し警察も駆けつけたが、
それでも黙秘し続けたため、
署員が任意同行することとなったが、
「自転車で来たので、
鍵を掛けさせて欲しい」
と少年が言ったため、許可すると、
店外に出た隙をついて逃げ出し、
気づいた署員1人が追跡したが、
少年は、
踏切の遮断機が降りているにも関わらず、
くぐって逃げようとし、
そのまま電車に撥ねられ死亡した。
そしてその報道後、
「人殺し」「万引きくらい見逃せ」などの、
理不尽なクレームが、
なぜか店側に山のように届くことになり、
結果、閉店に追い込まれた。
という事件から、とのこと。
イルカの雲の絵。
添田は船から陸を見て、
娘は陸から船を見て。
タイトル『空白』の示すところは、
事務所での万引き取り調べの実態、
不在となった娘の存在、
痴漢の噂の真相、
添田の娘への無知さ、
マニキュアの色、
テレビ取材の切り取り、
登場人物らの人として欠けている点、
答えのない境遇、
など、多々あるように感じました。
作品に空白部分を作る演出は、
時に素晴らしい効果を生みますが、
今作のような、
曖昧にするばかりの空白は、
どうやら僕は嫌いだったようです。
最後仏壇に、
新品のiPhoneの箱が置いてありましたね。
この演出は、かなり好きでしたね。
どうせなら娘の墓前で、
泣いて詫びるシーンとかあれば、
もっと好きだったと思うんですけどね。
もちろん土下座で。
それを見た青柳が
「土下座なんてなぁ!誰だってでき((やめなさい