開明獣

海を待ちながらの開明獣のレビュー・感想・評価

海を待ちながら(2012年製作の映画)
5.0
タジキスタン出身の夭逝した天才映像作家、バフティヤル・フドイナザーロフの遺作を観る🎥

もうかれこれ3週間前くらいに観てたのに、レビュー書かないで放置してた罰でコロナになったのかも🤔

航海に出た船をとてつもない大嵐が襲う⛈️たまたま妻を乗せていた船長だけが助かり、船長の妻も含めて他は全員行方不明に。船の責任者ということで、罪に問われて服役する船長。期限を終えて故郷に戻ってみると、水は干上がり、座礁したはずの船は陸の上だった。ろくろと梃子を使い、たった一人で船を水に再び浮かべようとする船長のお話し🚢

実際に、旧ソ連の強引かつ無理な自然改造計画により、本編の舞台となったアラル海は干上がってしまったとのこと。ひどい話しですな💦乾いた風土感はフドイナザーロフの得意とするところ。今回は、中央アジアのしたたかな生命力もさることながら、失われたものへの執着が物哀しい😢

フドイナザーロフ監督特集では、存命中に製作した6本のうち5本を上映、鑑賞することが出来た。寝たふりや亜魔腐羅も、こういう過去の優れた映像作家の作品を発掘して特集配信とか企画すればいいのに・・・😔ことに最近の寝たふりの粗製濫造ぶりには、近寄りがたさすら感じており、そろそろサブスクやめようかとも思ってしまう🤔

やっぱり名画を特集してくれるインディーズの存在って偉大であることを、今回は今更ながらに痛感😌経営、大変かもしれないけど、頑張って欲しいな‼️
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