・恵まれた結婚をし何不自由なく暮らしているかの様なハンターは、妊娠し夫ら両親は喜んでくれるも何故だか満たされず空虚な毎日を送ってる そんな中ビー玉やピンなどの異物を口に含み飲み込みたいという欲望を抑えきれず…的な内容
・何かが間違ってどうにもこうにも行かなくなった時 そっと背中を支えてくれる様な作品だったなと
「君は間違ってない 君は悪くない」実の父親の言葉に何かしらが溶けてサラサラ流れて行くようなそんな感じでした
・ラスト手前のパウダールームでの一幕は ひとつ命を置いて来たんでしょう それまでは夫らに庇護され ただ可愛くあれば良かった新妻の皮を脱ぎ捨てて、新しい一歩を踏み出す決意をした顔がそこにはありました もう異物を飲み込む必要も無くなっていくんでしょうね
・それにしても 何て事ないパウダールームを切り取って見せた描写の巧みさにハッとさせられましたね 色んな人が出入りし 用を足してスッキリ、メイク直しで気合を入れたり…ぎゅっとした小部屋の中には赤裸々に他人同士が肩を並べ合って ドアを開け 数々の小さなスタートを切っているんだと気付きました
・巧みで絶妙な表現力とキレッキレの映像美…カーロ・ミラベラ＝デイビス監督 要チェックですね
