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Swallow/スワロウのliamのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.4

監督はカーロ・ミラベラ=デイヴィス。出演は「紅海リゾート -奇跡の救出計画-」のヘイリー・ベネット、「ファイナル・フェーズ 破壊」のオースティン・ストウェル、「ネイティブ・サン 〜アメリカの息子〜」のエリザベス・マーヴェル、「グリフィン家のウエディングノート」のデヴィッド・ラッシュなど。

ニューヨーク郊外の邸宅で、誰もがうらやむような暮らしを手に入れたハンター。しかし、まともに話を聞いてくれない夫や、彼女を蔑ろにする義父母の存在など、彼女を取り巻く日常は孤独で息苦しいものだった。そんな中、ハンターの妊娠が発覚し、夫と義父母は待望の第一子に歓喜の声をあげるが、ハンターの孤独はこれまで以上に深くなっていった。ある日、ふとしたことからガラス玉を飲み込みたいという衝動にかられたハンターは、ガラス玉を口に入れて飲み込んでしまう。そこでハンターが痛みとともに感じたのは、得も言われぬ充足感と快楽だった。異物を飲み込むことに多幸感を抱くようになったハンターは、さらなる危険なものを飲み込みたい欲望にかられていく。

かなり暗い映画で台詞も少なく陰湿な雰囲気を醸し出している作品。

誰が見ても羨むような生活をしているハンターだけど、彼女を取り巻く環境は最悪。
かなりストレスが溜まる状況からだと言える。
大金持ちで上流階級だからこそ、完璧でなければならない重圧に押し潰されそうになる。それを異物を呑み込むで解放しているのだと思う。

どんな終わり方するのかと思っていたが、終盤はかなり怒涛の展開だった。

あと監視はしょうがないのかも知れないが、それが屈強な男なのは辛い。ただ結構いい人ではあったけど。笑

現代社会の女性の息苦しさを描いた映画。
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