inazuma

サイコ・ゴアマンのinazumaのネタバレレビュー・内容・結末

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

新しい神様が来たの。
名前はサイコ・ゴアマン。
神様、あんたも終わりね!😝✝💥

しっちゃかめっちゃかな不条理ブラックコメディですがその実体は、「ありのままの自分」を称えたまさかの愛に溢れた物語でした。ミミの家族に心が満たされたサイコ・ゴアマンがこの後一体どうするのか…ここのオチが良かったですね。普通にこのまま地球を出て行くか、ミミの家族の一員になるとかハッピーな結末を想像しましたが、、
普通に世界滅ぼすんかーい!🌎💥
巨大化までして世界を破滅へと追いやるサイコ・ゴアマンは、これがありのままの自分なんだと訴えかけているよう。そんなゴアさんの報道を見ながら食事をするアラスター君ご家族もまた、変わり果てた息子のあるがままの姿を拒絶することなく受け入れる。ここをラストカットにしたのがまた良い。世界は愛に満ちていることをこんな絶望的な表現で示されるとは恐れ入った!

こういう人間がいとも容易くポンポン死んでいくスプラッターコメディは、ノレるかノレないかいつもパックリ分かれます。ちょっとでも自分の不快に感じるツボを押されると萎えてしまう。本作はそういったスプラッターコメディの特性を逆手に取っているようにも思えて、どっちかというとノレましたかね。

監督曰く『真・仮面ライダー序章』に影響を受けて作ったとのこと。とても信用できる監督だと思います!とにかくハンドメイド感満載のキャラクター造形が楽しい。特に最初にゴアさんにヤられる盗っ人の目がグルングルンまわるとこの造形なんかは仮面ライダーシンに変身するシーンが重なります。次回はシリアスな変身ヒーローものを作って欲しい!
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