しちれゆ

5月の花嫁学校のしちれゆのレビュー・感想・評価

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)
3.8
皆さま低評価だけど意外とちゃんとストーリーあった(アッ、何様発言😆)
1968年″理想の主婦になるための鉄則7ヵ条″を教え込む家政学校の女校長ジュリエット・ビノシュ。ウサギ肉の骨を喉に詰まらせて突然死したエロ爺さん夫が競馬で作った借金が発覚して破産しそうになり「何とかせねば!」と立ち上がり元カレとの恋が再燃しフェミニズムに目覚める、というのが大雑把なストーリー。この全寮制の学校の少女たちがガールズトークしたり歌いながら踊ったりするシーンがみずみずしくて『バージン・スーサイズ』ばりに美しい。少女たちにも色々な事情がありながらも自由に生きたいと望み葛藤するのもしっかり描かれている。
かつてナントカ(←あくまでド忘れ😅)の闘士だった家政学校のシスターも、亡き夫の妹ロザリンドも良いキャラ。ロザリンドがダサーいロングヘアを自分で切った時、それを見た皆が大拍手するところあったかくて良かったです。
「ママか売春婦か」のどちらかしかなかった時代から「良妻は自分で稼ぐ」新しい世界へ。
Mai68〈5月革命〉のパリに向かって行進する女たちに幸あれ!
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